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魚津の水循環
Uozu’s water cycle

“ひとつの街で完結” している「魚津の水循環」

 水は、海から蒸発して雲となり、雲から雨や雪が降り、それらが集まり川となって海へ帰るという循環を繰り返しています。
これは「水の循環」と呼ばれています。大地に降り注いだ水は、川となって地表を流れるだけではなく、ある部分は地下水となり、また湧き水となって地上に姿を現し、あるいは地表面から蒸発するものなどさまざまな経路を辿ります。

 この水の循環が魚津市という一つのまちで完結しています。海岸から標高2400m以上の立山連峰に連なる山岳に至るまで、直線距離でわずか25kmしかない急峻な地形をもつ魚津市では、毛勝山や僧ヶ岳などの山間部へ降り注いだ雨や雪が、川や地下水となって扇状地を流れ、富山湾へと注いでいます。海へ帰った水は、雲となって雨や雪となり、再び大地に降り注ぎます。
 水はただ循環しているだけではありません。水は森を育み、森の栄養を運び、川や海・里に生きる様々な生物を養い、そして私たちの生活を支えているのです。豊かな自然に恵まれた魚津市は、この水循環の恩恵を受けて成り立っていると言えます。
しかし、この水の循環がいつまでもこのまま続くとは言えません。
 このかけがえのない水循環の恵みを守りながら、未来へ継承していくために何をしなければならないのでしょうか。
今を生きる私たちが考えていかなければならない時が来ています。

魚津の水循環遺産たち

 標高2400m級の山岳地帯が平野部にごく近い距離に迫る魚津市。豪雪地帯でもあるこの地域では、山岳地帯で降った雪や雨は豊富な水量の急流河川をつくり出し、一気に富山湾へと流れ込みます。自然は、時には私たちに容赦のなく牙をむきますが、多くの恩恵ももたらしてくれます。
先人たちは自然と共生する方法を数々模索してきました。現在でも先人たちの造った美しく機能的にも優れた建築物や、この地域に適した特産物を目にすることができます。これらを今いちど再認識し、守っていかなければなりません。
  魚津市ではこれらの「自然」「建築物」「特産物」などを「水循環遺産」として保存し、内外に発信する取り組みを行っています。 これらの「水循環遺跡」は、国内でも珍しいものが多く、見応えも十分あります!

まずは「興味を持つ」ことからがスタート。魚津市が選定した水循環遺産の中でも、皆さんが気軽に行きやすい、見やすいスポットをピックアップしてみました!ぜひ足をのばして見てみて下さい。

\ ぜひ見に行ってみて! /

片貝川

2400m級の北アルプス毛勝三山を源に、魚津市内を一気に下る日本屈指の急流河川。魚津に肥沃な大地と豊かな水の恩恵を与えてくれる存在。

蜃気楼

魚津と言えばコレ!まだまだナゾの多い蜃気楼は、魚津港から蜃気楼ロードにかけての海岸線で見ることが出来る….かな?!

東山円筒分水槽

日本一美しい円筒分水槽とも言われ、一年を通して豊富な水量があふれ出す景観は一見の価値あり!近代産業遺産マニアにも人気の存在。

魚津水族館

小規模ながら地元に愛されるシンボル的存在☆実は日本海側で最も歴史のある水族館!北アルプスの渓流から日本海の深海までがテーマ。

魚津駅前の「うまい水」

小規模ながら地元に愛されるシンボル的存在☆実は日本海側で最も歴史のある水族館!北アルプスの渓流から日本海の深海までがテーマ。

てんこ水

鴨川では片貝川の伏流水である清水が川底から「てんこ盛りに」湧き上がっており、古くから生活に利用されてきました。「とやまの名水」に選定。

万葉集歌碑

大伴家持が越中国府在任中に詠んだ片貝川、早月川を歌った万葉集の歌碑。1200年前にも豊かな川や自然が万葉詩人の目に留まったんですね。

洞杉

巨大な岩を根元に抱えた巨木群。雪の重さで複雑な樹形を持ち、他にはない景観が静かに力強く広がっています。一度は訪れて欲しいパワースポット。

蛇石(龍石)

石に蛇が巻き付いてる?!古来から、干ばつの時にはこの石をたたけば雷雨になると信じられる水神様の宿る伝説の石。

沌滝

片貝川支流の渓流がつくる滝で「富山の滝」にも選定。周囲を緑に囲まれ、夏でも涼しいマイナスイオンたっぷりのスポットです。

毛勝山

片貝川の源流であり、魚津の豊かな水循環を形成する重要な存在。中腹には1200mにも及ぶ大雪渓が!日本200名山のひとつで登山者にも人気。

黒谷頭首工

片貝川の水を用水路へ引き入れ、魚津市内の水田に分配する役割を担っています。下流にある東山円筒分水槽と合わせて訪れてみよう!

僧ヶ岳・僧ヶ岳雪絵(雪形)

市民にとって一番身近な山。春、雪解けによる様々な雪絵で季節を感じます。登山者にも人気でニッコウキスゲなどが咲くお花畑が魅力!

「うおっ」この証(あかし)が魚津の魅力を呼び起こす!
「うおっ」この証(あかし)が魚津の魅力を呼び起こす!

魚津市のブランドを表す新たなシンボルマーク「うおっ!」が完成しました。
魚津が誇る果物、魚介類、伝統工芸などの特産品にシールで貼り付け、広くアピールします。

では、なぜ「うおっ!」なのか。 魚津の「魚」という文字に隠れた「うおっ!」。
そしてSTAR! UOZU PROJECTが掲げる「うおっ!」。
でも、それ以上に理由があります。
奇跡のような「魚津の水循環」によって、はるか昔からこの地の山や里、川、海に多様な育みが息づいてきました。
そこから生まれた様々な特産品は「うおっ!」と声を上げたくなるほどの驚きと、魚津ならではの魅力に満ちています。
「うおっ」はまさに魚津の「証(あかし)」なのです。


魚津市発行の解説冊子やパンフレットもチェック!
魚津市発行の解説冊子やパンフレットもチェック!

魚津の水循環について詳しくまとめた小冊子では、魚津の自然環境や特異な地形等について解説しています。他にも、冊子の内容をコンパクトにまとめたパンフレットや、水循環遺産マップも。ダウンロードしてご覧ください!



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